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私がトルコとバクラヴァを愛する理由

イスタンブール

 

わたしが初めてトルコを旅したのは2008年の10月の下旬くらい。

この時期のトルコはいよいよ冬も近づいて、イスタンブールも15〜5度くらいまで下がり、

街の並木も紅葉が終わり、枯れ葉になる時期です。

ストーブ無しじゃ寒いのでたっぷり厚着をして、鼻水をすすりながら、イスタンブールの喧騒の中を一人歩いていたのです。

そんな時期にバクラヴァに出会いました。

 

この記事を読むのに要する時間は6分です。

 

 

トルコを選んだ理由

どうして一人旅にトルコを選んだのかと言うと、全然大した理由ではありませんでした。

その時分、女子の旅行先として人気が出だしたのがトルコであり、 加えて今までのメジャーな旅行先のヨーロッパやアジアの次なる旅行先として、トルコが売出し中だったのです。

 

「トルコに行ってきたんだよ!」とでも言えば、女子は自分に興味を持ってくれるだろうと思っていたんでしょう。

でも、いざトルコに行ってみたら、そんなダサい感情などは消え失せ、

トルコの人の懐の広さや、トルコの雑多で魅惑的な空気、 深い歴史にすっかり魅了されてしまいました。

それからというもの、わたしはすっかりトルコに取り憑かれ、その後も何度もトルコに足を踏み入れてしまうのです。

 

 

istanbul

 

2008年のトルコは90年代のインフレ、金融危機から持ち直した後のことで、政治的にも経済的にも比較的安定した時代でした。

 

それでも、9.11のテロの3,4年後のことであり、イスラム教国ではテロが頻発していたため、

「危ないから行くのは止めたほうが良いんじゃない?」と言われていました。

テロが起こる危険性のある国として、見事にトルコもその一国に含まれ、

わたしの滞在中に「テロだ!」という知らせを現地でも聞くほど、テロはその時のトルコにとって身近に起こりうるものだったのです。

 

でも、トルコの活気は「テロが起こった」という感覚を全く感じさせないほどパワフルでした。

変わらず賑わいを見せるレストラン、EUに入ろうと躍起になる人々、荘厳にライトアップされた巨大なモスクを見ていると、「テロなんかに負けるわけがないだろ」と言っているようで、

このトルコという国は、日本で平和ボケした私にまざまざとその力強さを見せつけ、またたもや私はトルコに魅了されたのでした。

 

 

トルコ人の性格

turkish

 

私がイスタンブールを歩いていると、何度も日本語で話しかけられました。

本当は、日本語で話しかける人に反応してはいけないのですが、せっかく日本語で話しかけてくれているのに無視するのは失礼な感じもするし、

せっかくトルコの人と知り合える機会を喪失するような気がします。

 

そうは言っても、トルコ人は皆が皆ペテン師じゃありません。

その辺は日本人も、どんな人種も一緒です。

お金を騙そうとする人はどこの世界にもいるし、そのときはたまたまその人が、トルコの政府の失策により経済的に困っていて、

仕方なくやってしまったのかもしれません。

それは心情的に、日本人でもやりうることです。

 

基本的にトルコ人は真面目で長時間労働もいとわず、

進んで困っている人を助け、おもてなしの心を持ち、心の繋がりを大切にする人たちです。

わたしはトルコの会社と取引をしていますが、仕事の付き合いにも関わらず、わたしのことを”友人”と言ってくれ、その感覚に私は驚くと同時に嬉しくなりました。

この感覚は日本人にはない感覚です。

 

 

トルコ人青年との出会い

チャイ

 

わたしがトルコのスイーツと出会ったのは、色んな事情を背負ったトルコ人青年との出会いからでした。

 

彼は私とほぼ同い年の青年で、彼は日本語で私に話してきて、私に「ランチ食べに行かない?」と言ってくれました。

普通に考えれば怪しいのですが、その時の私は怪しいとは露ほどにも思わず、一緒にランチに行き、色んなことを話しました。

家族のこと、彼が地方からイスタンブールに働きに来ていること、私のはめていた時計に興味があること・・。

ちなみに彼が日本語を少し話せるのは、働きに来ているお店に日本人がよく来るから。

本当はこの時点でちょっと怪しいですよね。

トルコ人の知り合いが出来て満足した私に、彼は「紹介したい人がいる」とのことで、先程色々話して警戒心が全くなくなった私は、あれよあれよと言う間に「絨毯」のお店に連れて行かれました。

 

結局絨毯は買わなかったのですが、彼は、

「他にも紹介したい人がいるから、今日の夜にその人達とディナーでも食べに行かない?日本人もいるよ」と言うのです。

正直、危なそうな気もしましたが、そのお店には、西○史子とか岡○准一とか、日本の芸能人が来店し、お店のオーナーと撮った写真が飾られており、その様は私にはインパクト大で、「芸能人と知り合える」と思うと、多少の危険を冒してでも参加すべきという気になり、参加することにしました。

集合は夜の7時。

このお店の前で待ち合わせです。

 

 

異変

night

 

とりあえず夜まで少し休もうと、歩いてホテルまで戻ろうとしたのですが、

なんと道がわからなくなり、まさしく迷子になってしまいました。

 

その時はスマホなんか無いので、googleにも頼れませんし、頼れるのはガイドブックの地図のみ。

そんな地図も、自分が今いる場所がわからなければ役に立ちません。

タクシーで帰ろうと思っても全然捕まらず、

やっとの思いでタクシーを捕まえ、ホテルの名前を言っても、運転手さんも場所がわからないと言うのです。

夕方になり、だんだんと街の明かりが消えていき、私の目も鳥目になり、ほとんど何も見えなくなってしまいました。

 

自分が今いる場所もわからない、寒い、タクシーも当てにならない、歩き過ぎて足が痛いし、トイレにも行きたい、お腹も空いたし喉も乾いた。

気付けば夜の8時。

異国の地で迷子。

今思えばアホらしいのですが、この時の自分の気持ちはまさしく万事休すでした。

 

 

奇跡

泣きたい気持ちでトボトボ歩いていると、誰かが話しかけてきました。

振り返ってみると、そこにいたのは一緒にランチに行った青年だったのです。

 

「探してたよ」

実は彼はわたしが来ないことを心配し、この広大なイスタンブール中を、ずっと探してくれていたのです。

その時の私は緊張の糸がほどけて、恥ずかしながら彼の目の前で泣いてしまいました。

 

「どうして泣いてるの?」

その無垢で飾り気ない日本語が、今も頭に残っています。

日本人の印象が、泣いてる20歳の男なんて格好悪い。

それでも泣くのを止められませんでした。

 

それまでずっと暗闇を歩いていたはずなのに、彼に再開した途端、私がたくさんの白熱灯の温かい光や、人々の話し声に包まれていることに気付きました。

 

istanbul

夜市

 

10月下旬の夜の寒空の下、イスタンブールの人たちが屋外レストランで、白熱灯の明かりに照らされながら食事をし、

仕事帰りの人たちが露店で今日の晩ご飯を買い求めている。

そんな夜8時の肌寒いイスタンブールのどこかに、私は居ました。

彼は「何か食べる?」と、私をお菓子屋さんへ。

そこで彼が買ってくれたのがバクラヴァで、バクラヴァとの始めての出会いです。

 

istanbul

 

人が何かに出会う時。

とんでもなく心を動かされる事に出会える時とは、きっと人生において片手で数えるくらいなのでしょう。

そのときの私は、周りのもの全てから祝福を受けていたような感じでした。

街の光、寒さ、暖かさといった、私を包む全ての物が、私を祝福してくれていました。

痛み、疲れ、涙、鼻水。

辛かったものが一転、急に光り輝き、わたしの思い出の一部に。

その時の思い出の一部がバクラヴァです。

正直、その時の味は詳しく覚えていませんが、きっと美味しかったはずです。

 

 

彼はホテルの場所がなんとなくわかるとのことで、案内してくれました。

ホテルまでの間、彼は私の時計をずっと見ていて、「そう言えば奢ってもらってばっかりだった」ことに気づいた私は、

手渡しで自分の時計をプレゼントすることに。

彼はものすごく喜んで、英語で、

「ありがとう、これからずっとこの時計を見る度に君のことを思い出すよ」

この言葉もまた私の心に残っています。

 

2,3万の、その時の自分にはちょっと高かった時計。

でも渡したことに全然後悔はない。

その時からもう10年以上経ち、その時計が懐かしくなりネットで探しても、全然見つからないのです。

ひょっとして最初から自分はその時計を持っておらず、時計もあの時の出来事も幻だったのかな?と思ったり。

 

 

思い出作りの手伝いをしたい

aya sofia

 

”トルコ人の彼”は、確かに最初はわたしに絨毯を買わせる事が目的で近づいたのでしょう。

でもそればかりでは決して無かった。

彼も深いところではビジネスじゃなく、心の繋がりを求めていた筈で、

だからこそ彼の言葉の一つ一つが、今も私の心に残っているのだと思います。 

 

人が心を通わせるのが難しくなってきている時代だと思うこともありますが、そんなことは無いと思います。

テクノロジーが発展しようが、人の関わりが変化しようが、人が存在する以上は人との付き合いがなくなることはありません。

人が存在するということは、感情も感動も、無くならないということです。

 

彼がビジネスよりも心を大事にしたように、この仕事を通して心の繋がりが生まれれば良いと思っています。

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商品紹介

トルコのお菓子、バクラヴァです。 この商品はworldsweetsが、バクラヴァの本場、トルコから独占輸入した商品になります。 ほとんどのバクラヴァの物凄い甘さですが、 この商品は甘さが少し控えめの、食べやすいタイプになっております。 軽くレンジでチンすればまさしく、トルコのカフェで出されるバクラヴァに。 日本ではまだ取り扱い…

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商品紹介

トルコのお菓子、バクラヴァです。 この商品はworldsweetsが、バクラヴァの本場、トルコから独占輸入した商品になります。 ほとんどのバクラヴァの物凄い甘さですが、 この商品は甘さが少し控えめの、食べやすいタイプになっております。 軽くレンジでチンすればまさしく、トルコのカフェで出されるバクラヴァに。 日本ではまだ取り扱い…

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トルコをはじめ、中東・中央アジア周辺のお菓子をメインに、世界中のスイーツを輸入販売しております。バクラヴァやロクムなど、日本ではまだ取り扱いが少ない海外の伝統菓子は、ご自宅用はもちろん、ギフトなどの贈答用としてもおすすめです。「家庭に現地の風を」を合言葉に、「味」と「感じる」をお届けいたします。是非一度ご賞味ください。

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